英語・国際教育

2019年08月07日

海外修学旅行って、国際教育になるの?

海外修学旅行を売りにしている学校があります。
全員参加ですよね。

それを、「国際教育が充実している学校だ。」と解釈するのが正しいのか、という話です。


まず、団体行動で海外に出かけて本当に現地のことを実感できるのか、と言う問題があります。

ほとんど英語などできない人が、団体行動をすれば、英語を全く話すこともなく旅行期間を過ごすことができます。


現地で2泊から3泊のホームステイ体験を組む場合もあります。
これは、paying homestayですから受け入れる側は商売です。
それほど大きくない街に、100人を超える生徒を受け入れてステイさせるのは、かなり無理がかかります。
一つの家庭に2~3人でのステイとなると、ホテルと大差なくなります。


現地の姉妹校との交流などを行っても、せいぜい半日程度。
そうなると、単なるお客さんでしかありません。



もちろん、これらのことが自分で手配するのよりも安く行けるのであればさして問題はないと思います。
でも、海外修学旅行は自分で手配する旅行よりも1.5倍~2倍の費用がかかります。

なぜ?
先生や添乗員の代金は生徒が支払っています。
食事の場所も、団体で食事をとるために長時間予約で押さえなければなりません。

現地コーディネイターも日本語が話せる人を大量に準備するため、通常以上に費用がかさみます。


そうなると、わざわざ修学旅行で行く必要性が感じられないのです。




学校側に、その修学旅行で何を学ばせたいのかのビジョンがあるかどうか。
費用に見合うだけのものがあるのかどうか。

それは、見極める必要があると思います。




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secondaryexsam at 18:52|PermalinkComments(0)

2019年07月29日

もうちょっと渋谷教育学園渋谷中学のこと

渋谷教育学園渋谷中学高等学校となって、まだ20年しか経過していません。
ご存知の方もそれなりにいるとは思いますが、前の学校名は「渋谷女子高等学校」です。
「ルーズソックス発祥の高等学校」と言われているそうです。

それが、わずか20年ほどで都内屈指の進学校に変貌してしまったのですから、驚きです。
その20年という年数をどう考えるのか、と言うところがポイントです。
学校の教員の定年は60歳~65歳。
ということは、渋渋には渋谷女子時代の先生がまだいる、と言うことになります。

間違っても渋谷女子高校は進学校とは言えない学校でした。その時代の教え方と今のトップクラスの生徒に対する教え方は当然異なってきます。

「自考自調」をうたっていますが、当然渋谷女子時代には無理な方法だったと思われます。
となると、きちんとメソッドが確立しているのかどうか・・・。


そこでもう一度考えるのが、20年という年月です。


確かに昔の先生はいるでしょう。しかし、さすがに20年もたてば現在のレベルに対して十分な教育がでている、と考えるのが普通でしょうか。


「自考自調でやらせると、びっくりするほどよくやるんですよ。」と、嬉しそうに他の人に説明していた年配の先生の姿が目に焼き付いています。


良くも悪くも伝統はありません。その分フレキシブルな教育がなされている、と考えると魅力的だと思います。





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ちなみに、渋谷教育学園渋谷中学おもび幕張中学はフォニックスから始める学校です。






secondaryexsam at 19:06|PermalinkComments(0)

2019年07月06日

英語教育にこだわる理由

普通に考えて、英検2級を持っていたら10wordほどの短い文章であれば英文和訳なんてたいしたことがないでしょう。


ところが、息子はいわゆる日本の学校教育の方法を全く通過していない英語教育を受けています。

文法を父に、会話を英会話教室に。

英文和訳は全くやっていません。
スピーチコンテストに参加するために、原稿を書くときは和文英訳をやりましたが、2回目からはplotは日本語で書きましたが、後は英語だけで完結させていました。

おかげで英文を書くのは早くなりました。
スペルミスは多いですが。


現在、勉強していることというのが、英語の微妙なニュアンスです。
例えば、
I am going to do my home work.
I will do my home work.
これ、中学時代に書き換えでやらされた記憶があると思います。
「意味は同じだよ。」と言われて。

でも、ニュアンスとしては
ぼくは宿題を(絶対に・これから)やります。
ぼくは宿題をやります。(いつになるかわからないけど・やれたらば)
くらいの違いになります。


ですから、書き換えなさいと言われてできないわけです。
それを先生に説明したとしても、先生がそのことを理解できない可能性があります。
(中学の先生で英検準1級以上の取得率が30%足らずだそうです。)
そうなると、ひとつひとつ自分の知っている英語と先生の教えている「英語学」との違いを飲み込みながら授業をうけることになります。これは、相当にストレスです。


自分の自信の源泉である英語で、自信喪失してしまうと本人のアイデンティティを失いかねません。

ですから、英語教育がどのように実施されているのかはとても大事なのです。


特別扱いをしてほしいわけではありません。6年間で好ましいメソッドで、どれくらいの英語を伸ばすチャンスを与えてもらえるか、ということです。チャンスを活用するかどうかは本人次第ですけどね。








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2019年06月29日

インターナショナルスクールってどうなの?

憲法に定めるところの三大義務
勤労・納税・義務教育を受けさせること。

義務教育はいわゆる一条校と言われるところだけが対象です。
学校教育法第一条より
「この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。」

と言うわけで、子女を小中学校インターナショナルスクールに通学させると、憲法違反になります。


さて、そんな建前はこっちにおいておき、実際どうなのでしょう。


日本人夫婦の子供をインターナショナルスクールに入れて、「英語ができるようになる」と思っている方も多いと思います。

でも、インターナショナルスクールは英語ができる子が行く学校であって、英語を教えてくれる学校ではありません。

わかりやすい例を出しましょうか。


今年の中学受験のシーズン中、某医師とプロレスラーのご子息が中学受験にチャレンジする特集が放送されていました。

あの子。
インターナショナルスクールに通っていたはずです。


学校にもよるのですが、インターナショナルスクール出身の児童であっても、帰国子女枠での受験ができる学校がいくつもあります。

その場合、英語力だけで合格になる学校もいくつかあります。


でも、あのご家庭はその手を使いませんでした。
結局のところ、英語力がほぼなかったから。


じゃあ、中学からインターナショナルスクールにいけばどうなの?



英検準1級を取得していたとしても、ネイティブの8歳児程度の英語力と言われています。
ですから、純日本人が中学からいきなりイナーナショナルスクールへ行く、というのは不可能に近いです。中1のクラスに小学3年生の生徒が混ざっても、授業についていけないでしょう。


何よりも、息子に英語をやらせていますが、「日本人として日本を代表して自分の意見を言えるように」という思いからなのです。インターナショナルスクールでは、日本人としてのアイデンティティが確立できないと思います。

そして、何よりも学費が高いです。
インターナショナルスクールは日本政府からの補助は全くありません。
そんなわけで、インターナショナルスクールは(当然ですが)検討の候補にさえ入ってきません。


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secondaryexsam at 03:00|PermalinkComments(2)

2019年06月24日

英語重視なら国際バカロレア認定校

学校選びで英語を重視。さらに、海外大学の進学も検討しているのであれば国際バカロレア認定校という選択肢が当然出てきます。
文部科学省は200校での導入を目指しているようですが、現在のところ100校にも達していないようです。

自宅から通学可能な範囲で男子が入学することができる国際バカロレア認定校は
東京学芸大学付属国際中等教育学校
玉川学園中学
開智日本橋
の3校しかありません。


まず、開智日本橋。
こちらは、旧学校名が日本橋女学館です。
リニューアル(校名変更)した後、まだ第1回卒業生を出していません。
さすがに、先があまりに見越せません。

玉川学園
いい学校だと思います。
好きな人は大好きな学校です。
でも、学費が・・・・。
国際バカロレアコースだと年間170万円。
ちょっとわが家では支払えません。

学芸大学付属国際中等教育学校
IBコースは人数に制限があるため、入学後にまた選抜があるようです。
帰国子女枠も多くあるため、英語環境としてはなかなか優れています。
試験日程が2月3日と都立と同じでなければ悩まず受験を決めるのですが、ちょっと興味があります。



国際バカロレアの認定を受けるためには、学校の負担がとても大きくなります。
それに伴い、学費も高くなります。
最も安く国際バカロレア認定校に通う方法は都立国際高校で、年間授業料は他の都立高校と同じです。
学芸大附属国際中等教育学校は国立とは思えない金額の授業料が必要になります。

中学入試で国際バカロレアの学校を選ぶのはちょっと難しいようです。




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secondaryexsam at 10:22|PermalinkComments(0)